環境権

スウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議(1972)で採択された宣言(人間環境宣言)の中に盛り込まれた。
環境権は、個人の環境利益を享受する権利としての面と地域社会の共同利益としての環境享有権を守る権利としての二面性を持っている。
日本において、環境権は憲法第25条(生存権)や第13条(幸福追求権)として認められるものであり、法的保護下に置かれるべきであるという主張もある。近年、大阪空港の騒音公害訴訟、伊達や豊前などでの火力発電建設差し止め訴訟など多くの公害裁判でこの権利を主張したが、これまで認められたことがなく、未だに法的な市民権を得ていない。